KANADEL ART

7年目のアート人生①

私が一度も曲げなかったこと

今年でアートを始めて7年になります。

「もう7年なんだ」と思う反面、「まだ7年なんだ」と感じる自分もいて、ちょっと不思議な感じがします。

この7年間を振り返ると、叶えたことだけではなく、思い通りにいかなかったことも同じくらい思い出され、数えきれない失敗を繰り返しながら、それでも自分の軸だけは曲げなかった。そんな7年間だったように思います。

私はアートを始めた時から、「いつか仕事になればいいな」とは考えていませんでした。最初に決めたのは、「アートを仕事にする」ということ。そのために何が必要なのかを考え、まずは3年の事業計画を立てました。

もちろん、経営を学んできたわけでもなければ、マーケティングの専門知識があったわけでもありません。

届けたいお客様は誰なのか、どんな世界観をつくるのか、どう発信し、どう事業を育てていくのかを自分で考えてきました。

だから正直、遠回りばかりでした。

「本当にこの方向で合っているのかな。」

そんなことを考えなかった日はありません。

自分の価値を上げる努力

作品の価格は、A4サイズ3,900円からスタートしました。そして、その後は毎年少しずつ価格を上げ続けることができています。

私がつくりたかったのは、「安いから買う作品」ではなく、「この作品だから欲しい」と思っていただけるブランド。

だから価格を低くすることではなく、自分自身の価値を上げることを選びました。

作品のクオリティを上げる。写真を工夫する。発信を毎日する。展示の見せ方を考える。画力だけではなく、人としても成長する。

とにかく不器用で頭の回転も遅い私は、人の何倍も時間がかかったのですが、でもその選択は間違ってなかったなと思っています。

軸を貫いた代わりに、誰よりも失敗をした

とはいえ、この7年間で迷わなかったわけではありません。

「もっと違うやり方があるんじゃないか。」
「このままで本当にいいのか。」

何度も立ち止まりました。

それでも、そのたびに戻る場所がありました。

私は誰に届けたいのか。どんな未来をつくりたいのか。

その答えだけは7年前から一度も変わらず、その未来から目を逸らしたこともありません。

軸を持つということは、頑固になることではないと思っています。

やり方は何度でも変えればいい。失敗したら修正すればいい。目標の時期を見直すことがあってもいい。

でも、目的だけは変えない。

その繰り返しでここまで歩んできました。

だからかな。よく「Hanaさんは軸がありますよね」と言っていただきます。でも本当は何度もブレそうになる。そのたびに「やること」と「やらないこと」を選択しながら自分の軸へ戻ってきただけなんです。

意を決して開催した初めての個展は、目標としていた来場者数の半分。

個展開催の頃には、コロナ禍が落ち着くことを願い準備を進めていましたが、東京だけは緊急事態宣言が何度も何度も延長され、さらに当日は、バケツをひっくり返したようなドシャ降りの雨。

それでも、そんな中足を運んでくださった50名以上の方々には、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

気づけば、アートを始めて1年半で描いた枚数は2,000枚を優に超えていました。

その一つひとつが今の私をつくっています。

長くなったので、続きはまた次回に。

2021年6月 代官山 初個展